関節水腫(関節液なぜ溜まる)

膝に水|膝の痛み


関節液(膝の水)とは

膝の水(関節に溜まる水)は、正式な名称を「関節液」という。正常の関節液は淡黄色透明でヒアルロン酸で粘調性があり、関節の動きを円滑にすると共に、関節軟骨の栄養源となっています。内容物は血漿の濾出液にヒアルロン酸のムコ多糖体が加わったもので、タンパク成分は少なく、少数のリンパ球や単球などの食細胞を含んでいます。その量は精々5mlまでですが、関節に炎症やその他の病的な状態が生じると増加して60ml以上にもなることがあります。関節水の70%は水ですが力をかけたり、かけなかったりして軟骨に関節液を吸いこんだり、吐き出したりしているのです。この関節液の中にある血液からしみ出てきた糖とか蛋白質を軟骨細胞は、その栄養物として利用している。

どうして関節液が溜まるのか?

関節液は関節包の内側にある、滑膜組織で作られています。この滑膜に外傷や疲労で炎症などの刺激が加わると、関節液が作り出されて通常異常に水が関節包内に溜まります。これが、関節の「水」が溜まった状態です。「治る」など刺激がなくなれば、自然に関節液は減少して元の状態に戻ります。スポーツで反復運動を繰り返すと関節液が溜まることがある。私事ですが、学生時代に水泳クラブで平泳ぎの練習をハードに繰り返して膝の関節が痛み水が溜まって医者に行った記憶があります。

関節液の中に異物が紛れ込むと関節液を作る滑膜細胞はそれを排除しようと働くので、大きな異物であれば滑膜にとりこんでしまうが、粉のように細かいものであれば関節液に含まれる酵素で溶かそうとする。すなわち異物の量が多ければ、それだけたくさんの関節液が作り出されることになる。 また、そうなると自ら作り出した酵素にも刺激を受けて、滑膜はどんどん関節液を作り出す。そうやってますます膝に水がたまっていくという悪循環を繰り返すことになるのである。

滑膜が炎症を起こした状態を滑膜炎または関節炎といい、関節液中の細胞が増加しますので液は混濁しヒアルロン酸が分解されて粘度が低下します。

中高年に多い変形性膝関節症でしばしば関節液が溜まり50cc以上にもなるが、普通は非炎症性で透明か軽く混濁していて、粘度は高く糸をひく。変形性膝関節症がときどき急に悪くなって、急性関節炎の症状を呈するときがあり、このようなときには偽痛風が合併している可能性があるとのことである。捻挫や骨折の治りぎわに関節液がたまることがあり、これを外傷性関節炎というが関節液は非炎症性である。

関節水腫

関節炎(関節が傷ついてしまった場合や反復動作などによる関節の疲労など)により必要以上に産生された関節液が膝関節のなかに溜まり関節が腫れた状態のことです。中等度以上の関節水腫は関節炎の鎮静化や軟骨の栄養に悪影響を与えるため、関節の外へ排出する(水を抜く)必要があります。

関節水腫の病状

膝に水がたまってくると腫れ(膨らみ)がでます。膨らみは膝蓋上包部に位置し、膝蓋骨を中枢部より取り囲むような馬蹄形を示します。側面からみると膝蓋骨も浮いてくるのがよくわかります。関節水腫の場合、痛みというよりも膨満感、不快感が出てきます。腫れがあり、強烈な痛みを訴えた場合は、関節水腫の疑いがあります。

関節水腫の種類

膝に水がたまってくると腫れ(膨らみ)がでます。膨らみは膝蓋上包部に位置し、膝蓋骨を中枢部より取り囲むような馬蹄形を示します。側面からみると膝蓋骨も浮いてくるのがよくわかります。関節水腫の場合、痛みというよりも膨満感、不快感が出てきます。腫れがあり、強烈な痛みを訴えた場合は、関節水腫の疑いがあります。

変形性関節症

最も多く加齢などによる。

慢性関節リウマチ

関節内の異常免疫反応。

化膿性関節炎

関節は赤く腫れ、熱をもちます。細菌感染が原因で関節液に膿が混じっています。

結核性関節炎

関節液の中に結核菌の有無、あるいは関節鏡で採取した滑膜の病理組織検査での検査が必要。

外傷

関節に打撲、ねじれなどの外力が加わると関節包、滑膜、靭帯に損傷を受けて炎症状態となります。損傷のひどい場合には、関節血腫(関節内の出血)が見られる。